打算なんかで明日を選ぶな!

わざと齧っちゃったヤバいリンゴのお話

前略、山本亮太さま

前略、山本亮太さま。わたしはあなたに、笑っていてほしいのです。

 

合同クリエではやしくんが寂しがりやだといじられた時、わたしははやしくんの顔が見れず、りょーちゃんの顔を見ていた。

単独でめめがはやしくんのことを優しいお兄ちゃんだと絶賛したときも同じ、わたしはやっぱり、りょーちゃんの顔を見ていた。

どちらのりょーちゃんも、少し居心地悪そうに下を向いて笑っていた。

前者の時は「でも俺たちとは一緒に帰ってくれない!」と斬って捨てるようなオチをつけて話を終わらせ(それにはやしくんも「だって方向違うもん」と答えて綺麗に落とした)、後者は上手く言葉を紡げなくて「ま、そうだな」って下手くそに話を打ち切った(ように見えた、わたしにはね)

りょーちゃんのその居心地の悪そうな笑顔は、そのままはやしくんの気持ちだったんだろうなーって思う。ちっとも表情が変わらないはやしくんの代わりに、りょーちゃんがそうやって居心地悪そうに笑ってくれるから、だからわたしはりょーちゃんを見てしまうのだと思うのです。

 

単独のオーラスのsakuraの時、はやしくんが戻ってきてからも、わたしははやしくんを見ていられなくてりょーちゃんを見ていた。

苦々しい顔をした後、悔しさをぶつけるようにガシガシ踊り始めたりょーちゃんが、その後しれーっと戻ってきて悔しさなんて微塵も見せなかったはやしくんの気持ちまで代弁してくれているようで切なかった。りょーちゃんがそうやって人の分まで背負って悔しがってくれるから、だからわたしはりょーちゃんに、人の分まで笑顔になって欲しいのだと思うのです。

 

去年の嵐コン、全く目線が合わない2人がいた。広いドームの広いメインステージのどセンターで中央を割る2人の、お互いがそっぽを向くシンメ。絶対に合わない目線は、お互いに思いっきり意識していることの裏返しとしてわたしの目には映った。

最初は一方が元気がなく、もう一方はそれに触れられない感じ。そのうち、もう一方の方に元気がなくなり、そうすると最初元気がなかった方が、もう一方をずっと気にするそぶりを見せる。でも視線は一向に合わなくて、なんなんだろうと思った。お前たちは本当に何なんだと。気持ちはそこにあるくせに。

そんな中、中央の花道、アリーナの前半分より少し手前くらいまで伸びたその切っ先で、2人並んで感謝感激を踊る姿で気づいた。目なんて合わせなくても、息がぴったり合う2人。合ってしまう、2人。2人が積み重ねてきた年月がそこに見えたから、何があってもわたしは、この2人を見ていたいと思ったのです。

 

そして湾岸。お互いに笑い合い、周囲があきれるほどでれでれの2人がいた。いつも絶対に泣いたりしない人が感極まって堪えていた一方で、最後はいつも泣く方の人が笑顔で「じゃ!また明日!」と言ってニヤッと笑ってハケていった。笑い合うことで、弱さを見せられるようになった人と、強くなった人と。

 

だからわたしは、あなたには笑っていてほしいのです。

りょーちゃん、お誕生日おめでとう!