打算なんかで明日を選ぶな!

わざと齧っちゃったヤバいリンゴのお話

必然の奇跡@超個人的1周年に寄せて

1年前の春、新橋演舞場で恋に落ちた。

舞台上、淡々とした表情で、ただ黙々と仕事をしているように見えたはやしくんは、その瞬間まではまだ、わたしにとって背景の一部だった。それがあの日、突然スポットが当たって、わたしの視界の中心に飛び込んできた。そして、言葉ではうまく説明できない引力で、心の真ん中まで入り込んできた。それはまるで、恋に落ちるように。

その瞬間は、奇跡的な偶然だった。直前まで入る予定ではなかった公演で。決められた流れではなかったアドリブの演出で。

あの場にいなければ、あの演出に出くわさなければ、わたしははやしくんを好きなっていただろうか。奇跡的な偶然で恋に落ちたあの日以来ずっと、心の中で何度も、自問自答してきたこと。


一度落ちたあとは、何度も、何度でもまた初めてのように、わたしははやしくんに恋をした。

プレゾンのDVDで、デジタリアンのDVDで、ドリボで、嵐で、Mステで、カウコンで。見るたび新しいはやしくんに出会い、必ず恋をする。

けれど、その度に思う。あの春の日、あの場所にいなければ、わたしは彼を見つけられただろうかと。

 

そしてまた、春。

今年のはやしくんは、もはや見つけるとか、そういう次元ではなかった。舞台の上で強烈な個性を放ち、会場中の人を魅了する存在。

同じ季節、同じ場所で、やっぱりわたしは、はやしくんに恋をした。季節がぐるっと一周してやっと、この恋が必然だったと確信が持てた。あの時、あの奇跡的な偶然に出会わなくても、わたしはきっと、ここではやしくんに恋をしていたと。この恋は、必然の奇跡だと。


それでもあの日、奇跡的な必然に出会えたことを感謝しよう。ほんの少しだけ、はやしくんに早く出会えたあの偶然に。